
先日話題にしましたドクダミのチンキづくり講座のなかで
「皆さまやご家族さまは、ドクダミをどのように使ったことがありますか?」とお伺いしますと、
『私 湿疹が出来やすくて。その時にドクダミの葉っぱを焼いて柔らかくして、貼って治してたのよ』とお話ししてくださったKさん。
Kさんは80代の方なのですが、同年代の方から同様のお話を聞くことが多いです。
以前、ドクダミの他にもユキノシタの葉っぱも同様に使っていたお話もあり、
『夫がよく背中に大きな湿疹を出していてね~、その時はユキノシタ!
庭に生えているユキノシタを濡らした和紙に包んで、炭の中に入れて蒸し焼きにしてね。それを貼ると治るのよ!
医者の薬よりもよく効いたんだよ~』そう語ってくださった方も。

こちらがユキノシタ。
ぼやけてしまっていますが、初夏のころに花茎が立ち上がり、白い花を咲かせます^^
ユキノシタにも消炎作用や利尿作用などの力を持っています。

どくだみ葉の湿布を作ってみました

摘んだ葉っぱ数枚をよく洗い、アルミホイルで包む。

フライパンや魚焼きグリルで数分蒸し焼きにすると、トロッと柔らかくなります。これを湿疹や虫刺されのところに貼り付け養生します。
アウトドア中にかぶれたり、虫に刺された時など、ドクダミがあれば重宝しますね。
葉に含まれているデカノイルアセトアルデヒドという成分に殺菌抗菌・消炎作用がありますが、揮発していきますので、生の葉を摘んですぐに使ったほうが効果が大きいです。
外出中に蚊に刺されたときは、ドクダミの葉を数枚摘んで、揉んで出た汁を塗るとかゆみが引いていきます。
実際やってみると、確かにかゆみが引き、それ以上ひどくなりません。
☆お肌との相性もありますので、少量から試してみてくださいね。

そして 娘のどくだみのお手当ては、ドクダミ茶と麦茶のブレンド茶、どくだみ花のローション、どくだみ葉の軟膏の3点セット。

娘はまだニキビが出来やすいお年頃。
私も同じ歳の頃は出やすかったので、早く治したい気持ちよく分かります。
「試しにドクダミ茶飲んでみたら~」とすすめてみましたが、ちょっとクセを感じて飲みにくいと言うので、いつも飲んでいる麦茶とのブレンド茶から始めました。
ブレンドすると美味しく飲めるようです^^
飲み始めたら、ニキビが出ても大きくならずに済んでいる感じとの感想です。娘には合っているようです^^

ドクダミ茶は、摘んだ葉を影干しし、細かく砕いて使いやすくします。
乾燥させると成分が揮発して、独特の匂いがなくなり飲みやすい味になります。
それでも風味がちょっと苦手~なときには、フライパンで少し乾煎りすると香ばしくなり、飲みやすくなりますよ^^
ドクダミ茶には、カリウムやクエルシトリンといわれる成分が入っているため、利尿作用があります。
体内の老廃物や余分な塩分を出してくれたり、胃腸を整える助けになるので、体のめぐりが良くなります。
でも利尿効果が高いため、飲み過ぎると逆効果。下痢症状なども出てきます。毎日ほどよく、よく言われるのが一日3回ほど。食事のときに1杯ずつ試してみるのが良いかもしれませんね^^
☆ドクダミ茶は暮らしに取入れやすい飲みのもですが、妊娠中の方は控えた方がよいとのこと。子宮収縮作用があるのだそうです。
そして腎臓機能が低下されていて、カリウムの排出がうまくできていない方はカリウムの過剰摂取になる恐れがあるため控えた方がよいです。
ちょっとドクダミとお近づきになった娘がある日、
「あぁ~、あごの所にニキビ出来てきたぁ~~」「ドクダミで治らない?」と。
ということで、ローションと軟膏を作りました。

ローションは、濾したチンキ液1に精製水5くらいの割合で混ぜ、保湿効果を出すため少量のグリセリンを加えます。
アルコールに弱い方はもっと薄めて使うとよいですね。

花にはクエルシトリンやイソクエルシトリンという成分が多く含まれ、毛細血管を強くする効果があります。
そのため新陳代謝がよくなり、美肌効果への助けになるそうです^^

軟膏は、摘んだ葉っぱを水洗いし、お鍋に入れます。
そこに水またはチンキ液を加え、弱火で煮ながらペースト状にします。写真のは葉っぱ約100枚に、水(今回はチンキ液ブレンドで)は100ccくらい入れました。

熱していくとだんだんペースト状になります。
葉っぱの繊維が若干残りますが、あまり気にはなりません。使うときは、患部にペーストをのせて、ガーゼなどで貼り付けて養生します。

楽しく使ってもらえるよう、リボンをつけてみたり^^

今は多くの市販薬があるので 足もとにある野草を使うという選択肢は少ないとは思いますが、
季節がめぐってきたときに、いつものように咲いてくれた花に喜び、生い茂る生命力に驚き、楽しみながら季節のお手当てに使ってみるのも良い時間です♪

今年もありがとう♪